恵方巻き以外に知ってる?節分に食べると縁起が良い食べ物10選
節分に食べる物と聞くと、恵方巻きや豆まきの大豆を真っ先に思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、節分に食べると縁起が良いとされている食べ物は他にもまだまだたくさんあることをご存知ですか。
今回の記事では、節分に食べたい縁起が良い10個の食べ物とその由来について詳しく解説していきます。
目次
節分に食べると縁起の良い10個の食べ物
節分の食べ物と言えば恵方巻きや大豆ですが、その他の食べ物はあまり思いつかないという方も多いかもしれません。
古くから節分に食べられている食べ物は他にもあります。
節分に食べると縁起が良いとされる10個の食べ物をご紹介していきます。
節分の定番とも言える恵方巻き
節分の最も代表的な食べ物である恵方巻きは、その年の恵方に当たる方角を向いて食べることで、病気を寄せ付けず幸福を呼ぶと言われています。
節分に恵方巻きを食べる文化は江戸時代の末期頃からあったようで、大阪の商人が商売繁盛と厄除けを願って始めたという説が有力です。
恵方巻きを切り分けると縁も切れてしまうとされているので、切らずにそのまま黙って食べるようにしましょう。
歳の数だけ食べる大豆
節分の日には豆まきをして自分の歳の数だけ豆を食べるようにしている方も多いでしょう。
豆まきの風習の由来は、語呂合わせから始まったという説があります。
豆という発音を魔目とかけ、鬼の目に向かって豆を投げることで魔滅する(魔を滅する)効果があるとされていました。
また、年または季節の変わり目にやってくる鬼を、霊力が宿ると信じられていた大豆をまくことによって追い払うようになったという説もあります。
鬼が苦手ないわし
いわしも節分の食べ物として知られています。
いわしの臭いや焼いた時に発生する煙は鬼を遠ざけるとされてきました。
いわしは食べ物以外にも節分の飾り物として使われます。
いわしの頭を焼き、柊の枝に突き刺して戸口に飾る柊鰯という飾り物です。
鬼は柊も苦手であるとされているので、魔除の効果が期待されていたようです。
厄を断ち切る蕎麦
蕎麦と言えば大晦日に食べるものというイメージが強いですが、江戸時代の後期頃までは節分に蕎麦を食べていたようです。
その理由は、旧暦では立春の前日の節分が1年の最後であるとされていたから。
昔は節分に年越し蕎麦を食べて年を越していたのですね。
蕎麦は麺類の中でも切れやすいので、1年の厄を断ち切るという意味で食べられていました。
体の毒を出すこんにゃく
四国などの地域では節分にこんにゃくを食べる習慣があります。
食物繊維を豊富に含むこんにゃくは、体内の掃除をして悪い物を取り除くとされていることから胃のほうきや、砂おろしなどと呼ばれています。
しかし、節分にこんにゃくを食べるようになった由来は明確にはわかっていません。
意外な食べ物くじら
大きいものを食べることは縁起が良いとされていることから、山口県では節分にくじらの肉が食べられています。
子どもの健やかな成長を願って食べられることが多いようです。
スーパーなどではなかなか売られていないくじらの肉ですが、インターネットで購入することができます。
刺身や竜田揚げにして食べると絶品ですよ。
温まるけんちん汁
関東地方の一部の地域では、節分にけんちん汁を食べる風習があります。
けんちん汁の由来は、鎌倉時代に建てられたお寺である建長寺だとされています。
建長寺で出される汁という言葉が略されてけんちん汁になり、その呼称が広まったようです。
長寿を願う福茶
福茶とは福豆、梅、昆布を入れて味わうお茶のことです。
無病息災や長寿を願って飲まれるお茶で、節分やお祝いの際に飲む習慣がある福茶、みなさんはご存知でしたか。
福茶が節分やお祝いの行事で飲まれるようになった由来は、平安時代に遡ります。
かつて空也上人(くうやしょうにん)が福茶を振る舞い多くの人の疫病を治したという言い伝えがあります。
世の中を回したい麦飯
西日本では節分に麦飯を食べることもあります。
麦飯を炊くことを麦をよますと言ったことから、その言葉がよう回すに変わり、世の中がよく回るようにという願いを込めて節分に食べられるようになったことが由来です。
落語や文献を見ると、厄除けとして麦飯やいわしが食べられていたことが記録されています。
昔は貴重なぜんざい
主に関西地方で節分にぜんざいを食べる習慣があります。
あずきは厄除けの効果があるとされていたため、節分に食べられるようになったようです。
ぜんざいは当時では貴重な甘い食べ物であり、寒さで凍えた体を温めてくれるので、重宝されていたみたいですよ。
そもそも節分とは?
節分がどういった日なのかよく理解していないという方のために、節分とは何かを説明します。
節分とは立春の前日に当たる日です。
その昔、立春、立夏、立秋、立冬が季節の変わり目とされ、その前日は節分と呼ばれていました。
つまり各季節に節分があったということです。
現在では1年の始まりは1月になりましたが、旧暦では立春が1年の始まりでした。
立春の前日である節分は、1年の最後の日というわけです。
豆まきの風習は、病を鬼に見立てることによって厄払いをする目的が始まりと考えられています。
まとめ
節分の日に食べると縁起が良い食べ物を10個ご紹介してきました。
中には想像がつかなかった食べ物もあるかもしれませんね。
現在では節分の日に家族みんなで恵方巻きなどの食べ物を食べることや豆まきをすることをしない家庭も多くなってきましたよね。
節分の食べ物の知識を得たみなさんはぜひ、この記事でご紹介食べ物を節分の日に食べてみてくださいね。